室蘭工業大学建築社会基盤系学科建築学コース創立50周年記念事業の一環として、卒業生の寄付によって大学構内に建てられたパーゴラ(藤棚)です。
室蘭工業大学大学院山田研究室と共同で設計させていただきました。
開学25周年記念広場に学生や地域の方々を呼び込むための「+α」として、建築学コースの在校生による学内コンペを経て計画されました。
室工大の山田先生、コンペで最優秀賞を受賞した修士2年の塚越くんをはじめ、山田研究室のメンバーと貴重な予算と限られた時間の中で試行錯誤しました。
記念植樹で藤の木が植えられるということで、その藤を支える藤棚でありつつ広場の入口を彩るアーチでもあるような、新たなパーゴラを目指しました。
室蘭工業大学の諸先生方、卒業生、在校生はもちろんのこと、施工していただいた建設会社さん、スチール梁の製作・加工を行なっていただいた鉄加工業者さん、ステンレスワイヤーを製作・手配していただいた業者さんなど、地元業者のご厚意・ご協力によって完成しました。
まさに「鉄のまちの大学」に相応しいパーゴラになったのではないかと思います。
また、塗装の下塗材は錆で錆を防ぐ「反応性塗料」を使用していますが、記念事業の主旨にご賛同いただき、東京の業者さんから無償提供いただいたものです。
このパーゴラに関わった皆様、ありがとうございました。
母校の記念事業に関わる機会をいただいたことに感謝しつつ、今後も貢献できるように力をつけていきたいと思います。
藤が成長していくにつれて、シルバーのアーチが少しずつ緑と藤色のアーチへと変わっていくのが楽しみです。