– from Staff Y.Takahashi –

 

4に入りましたが、北海道はまだ肌寒く、なかなか上着を手放せない日も多いです。

それでも少しずつ、山や大地などの自然の色から春の気配を感じるようになってきました。

 

4月といえば、転勤やクラス替えなど、様々な環境が変化し、一から人間関係を作り出す不安や心配で気持ちが揺れ動く季節です。

つい最近、教え子の保護者から連絡がありました。

3月末には「学級の編成や担任の先生の変更がない」と聞かされていたのに、

4月になって急にクラス替えと担任の先生の変更を知らされた。

気持ちが変化についていかない

という内容でした。

 

この様な急な変化は、生活の中でたくさん生じることがあるかと思います。

子どもにとって、特に学校生活の基盤の変化はとても大きいです。

当然、そうせざるを得ない理由があったのでしょうけれど、

変化がないと安心しきっていた中での変更で、教え子も保護者も

「友達関係は大丈夫か

「環境の変化についていけるか

と不安に駆られたのだと想像されます。

「不安定な中で学習することは、子どもたちにとって多大なストレスがあり、ダメージを感じるものだ」ということを、大人がしっかりと認識しておきたいところです。

逆に言えば、大人が不安を取り除いてあげることで、子どもたちは自分の元々持っている力、「成長したい」という本能に従って、どんどん成長していくものだと思います。

 

変化に対応するのは変化したその時が1番大変で、慣れてしまえばあっさりということもしばしば。

時間が解決してくれることもあります。

焦らず、新しい仲間と出逢えたことを「愉しみ」に変えて、

プラス思考で頑張って欲しいと、エールを送ります!!

 

新たな出逢いは、知らなかった世界を教えてもらえたり、

あるいは自分の興味関心のある事象が増えたり

出逢いの時期は、自然界と同じ様に、様々な芽が芽吹く時期でもあります。

自分の中のポジディブな気持ちの赴くままに、興味関心の芽を大切に育てていって欲しいです。

 

今月の「本と音楽」

ショパン「舟歌(バルカロール)」

「舟歌」は、ヴェネツィアのゴンドラ漕ぎの歌に由来するといわれています。

主観ですが、今の季節に「舟歌」を聴いていると、春に花々が次々と芽吹き、華やかになっていく様子がメロディから感じられる気がします。

 

『角野栄子のちいさなどうわたち1』

『角野栄子の毎日いろいろ』

『魔女の宅急便』

作・角野栄子

子どもの時から大好きな作家で、大人になっても毎年手に取って読む作家です。

娘も角野栄子さんの作品が大好き。

『魔女の宅急便』は、今の時期には特にしっくりときて、感情移入しやすい作品かもしれません。

新しい環境への対応に疲れた時、人付き合いにちょっと疲れた時…

そんな時は読書や音楽鑑賞の時間にどっぷりと浸かるのがお勧めです。

本の世界、音楽の世界に入り込み、頭をスッキリとさせると、明日への活力と繋がること間違いなしです!

 

教え子たちが、自分の居場所で活躍することをいつも願っていますし、応援しています。

新しい環境の中でも、自分を信じて、自分にしか咲かせられない花を咲かせて頑張ってほしいです。