「密」を避けて屋内で暮らしていると、やはり日光を浴びたくなるものなのでしょうか。
先日、好天の誘惑もあり、「イタンキ浜」を訪れようと思い立ちました。
「ブラタモリ・室蘭」を復習しつつ…
イタンキ浜まで車で10分。
晴天時は特に、室蘭の「外海」は本当に絶景です。
家から10分余りでこの景色が見られるとは、なんとも贅沢です。
白色の「水中軽石流堆積物」、黒色の「水中土石流堆積物」、トッカリショ側の層理のある岩石「水冷破砕岩 (ハイアロクラスタイト)」、これらはすべて海底噴火によって生まれた後、隆起し、波で浸食されたものです。
以前「ブラタモリ」でタモリさんが「室蘭がこんなに複雑で面白いところとは」という言葉を残してくれたのも納得の風景です。
数百年〜1000万年前に海底でできた火山の断面を、砂浜に立って下から見上げるというのは、時間的にも空間的にも圧倒されるような迫力を味わえます。
そして足元には「鳴砂」の砂浜。
全国で30箇所余りあると言われる鳴砂のひとつです。
石英の結晶が含まれていること
砂粒が適度に丸く大きさが均一であること
砂粒がきれいなこと
これらが鳴砂の条件ですが、市街地にこれほど近い場所で鳴砂の海岸があるのは非常に珍しいそうです。
この日、穏やかな波を横目に白い砂浜を歩くと…
「キュッ キュッ」
見事に大きな音が鳴りました!
砂を拡大して見ると、透明で丸みを帯びた石英の結晶がはっきりわかります。
触るとサラサラで、石英がキラキラ光る、本当にきれいな砂です。
1000万年の時を語る断崖絶壁
空と接するまで果てしなく続く海
陽光に輝く鳴砂
スケールの大きな自然を目の当たりにして、良いリフレッシュになりました。
希少価値の高い自然が家のすぐ近くにある室蘭。
自然の力にあふれた街の魅力も実感できました。