– from Staff Y.Takahashi –
2024年が始まり、あっという間の1月末となりました。
今年は昨年よりも雪が少ない、気温も暖かい1月の室蘭ですが、
皆さんは、どのような『冬』をお過ごしですか?
先日、市内幼稚園の職員研修講師として、リトミック音楽の授業と研修(座学)を行ってきました。
先生たち自ら、音楽を身体全体で感じ、リズムや身体で音や楽曲を表現する。
その楽しさを心身で実感していただけたことで、
「この楽しさをクラスでたくさん行っていきたい」
「音楽的要素をたくさん取り入れて、よりレベルアップした内容を展開したい」
と話して下さいました。
一方で、子どもたちのために活動内容を充実させたいけれど、
「充実させるためには、スキルを身につけていかなければいけない」
「音楽をもっともっと学んでいかなければ」
という自己教育力の高い意見も聞くことができました。
植物も動物も、様々な音楽ジャンルの中で、クラシック音楽でしか成長を促せないことが、世界の様々な研究で明らかになっています。
音楽から得られる力は、無限です。
子どもたちの才能も、無限です。
その無限の力を音楽と共に育てていってほしいと願っております。
最後に、一月最後の日の投稿ということで、チャイコフスキーのピアノ曲、四季 一月『炉ばたで』を紹介します。
チャイコフスキーの「四季」は、毎月一曲ずつ、四季折々を感じながら、その月をイメージして作曲されています。
また、一月『炉ばたで』は、ロシアの大詩人アレクサンドル・プーシキンの詩「夢想家」からインスパイアを受けて作曲されています。
私は、薪ストーブの前でこの詩を読み、アシュケナージさんの弾く『炉ばたで』を聴くのが至福の時です。
(音楽に相まって薪の爆ぜる音がまた、格別な一瞬です!)
そして 和やかに安らぐ片隅を
夜の薄闇が包み込む
暖炉の中 残り火は消えかかり
やがて ろうそくは燃え尽きる
『プーシキン「夢想家」より』
強弱と旋律の音域によって、ゆるやかに息長いアーチを描いている旋律が、火の揺らぎをイメージしているのか…あるいは外のぴーんと頬が張るような寒さと、内の炉ばたの灯と柔らかい温かさ…
どちらも想像することで、夢の中で両方の風景を旋律に表しているようにも感じます。
北海道の冬は、まだまだこれからが本番ですね。
冬キャンプ・ソロキャンプ・グランピング、スキーやスノーボードなど、冬を堪能する遊びの際にも、チャイコフスキーの四季『炉ばたで』がお勧めです。
今年の冬を、ぜひチャイコフスキーと共に愉しんでみて下さい。