宮丘公園の家では、先日の地鎮祭から着々と工事が進められています。
現場の進捗に合わせて、まずは配筋検査。
何事も「基礎」が重要。
見えなくなる部分なので、鉄筋径や定着長さ、ピッチなど、入念にチェックします。
続いて型枠検査。
かぶり厚さや基礎断熱、断熱補強部分など、こちらも図面と照合してチェックです。
職人の皆さん、正確で丁寧な施工をありがとうございます!
最近、現在書店にて発売中の「Replan北海道 Vol.130」巻頭特集で「高砂の囲間」を見ていただいた方々から「設計してもらうとこんな家ができるの!?」と驚きの声をいただいています。
同じ予算で、その土地、そのクライアントのために一から考えられた最良のデザインで家が建てられることは、大きなメリットのひとつだと思います。
そしてもうひとつの大きなメリットが、「監理」です。
数ヶ月にわたる住宅などの建設では、非常に多くの人々が関わっています。
全員が注意しながら建設していても、人間がやる以上思わぬミスが出たり、小さな思い違いやチェック漏れなどが生じることもあります。
しかし、建築の専門ではないクライアントが自ら現場をチェックをすることは無理があります。
設計事務所が「監理」することで、施工業者さんのセルフチェックとは異なる立場・視点で確認することができ、ミスを無くしたり、減らしたりできます。
また反対に、施工業者さんがつくり手の視点から設計事務所の図面をチェックして、より良いつくり方を検討することにもつながります。
互いにチェックしあえる独立した関係が、設計・施工の両方の力を高めながら、緊張感を持って建築をつくることにつながっているのです。
設計事務所の「監理」はクライアントの眼の代わりであり、竣工する建物をより良いものにする力でもあります。
新築やリフォーム・リノベーションをご検討の方々には、ぜひこの2つのメリットを知っていただきたいなと思いつつ、現場監理を続けます。